楽器のメンテナンスについて
バイオリンの弓の毛と弦は消耗品です。どちらも練習量にもよりますが、半年〜1年に1回交換する事をおすすめします。
メンテナンス費用はおおよそ以下の通りです。
・弦交換 2,500円〜
・弓の毛替え 6,000円〜
弦を交換する目安
弦を交換する目安としては
・弦が錆びて変色している
・弦がほつれている
・調弦がすぐ狂う
どれかが当てはまる方は交換をおすすめします。また、発表会など演奏会に出演する1週間程前に交換するのがおすすめです。
弦の種類
弦には50種類程ありますが、大きく分けると3種類です。
・スチール弦
・ガット弦
・ナイロン弦
それぞれの特徴として
《スチール弦》
金属を芯材とした弦で、音量が大きくチューニングがしやすいのが特徴です。
切れにくく初心者におすすめですが、金属的な硬い音がするため音色にこだわりたい方にはおすすめしません。
例)プレリュード、ヘリコアなど
《ガット弦》
羊の腸を撚り合わせた繊維を芯材とした弦で、柔らかく、深みのある暖かな音色が特徴です。
音色の点では最もおすすめの弦ですが、温湿度の影響を受けやすく、チューニングがし辛く寿命も短いため、中・上級者向けの弦です。
例)オリーブ、パッシオーネなど
《ナイロン弦》
ナイロンなどの合成繊維を芯材とした弦で、最もポピュラーな弦です。チューニングも数日で安定し、初心者にも取り扱いやすく、ガット弦とスチール弦のそれぞれの長所を兼ね備えた弦です。
例)ドミナント、ビジョン、オブリガートなど
楽器と弦の相性もあるので、色々と試してみるのがおすすめです。
おすすめの弦
大定番の《ドミナント》
初心者〜上級者におすすめの弦です。ヴァイオリニストのヒラリー・ハーンやイツァーク・パールマンも愛用している事で有名です。
全線ドミナントにせず、E線のみゴールドブラカットという弦の組み合わせが人気です。
分数バイオリンで、音色に拘らずコスパを重視するのであれば
・アルファイユ 4本セット 2,688円
・プレリュード 4本セット 3,016円
・ヘリコア 4本セット 3,484円
・ビジョン 4本セット 3,968円など…
上記の価格帯で購入できます。
購入の際の注意点
・弦の長さ
楽器のサイズによって弦の長さも違います。バイオリンのサイズ用の弦か確認してから購入しましょう。
・ポールエンドとループエンド
E線にはポールエンドとループエンドの2種類があります。
1番右の輪っかをひっかけるタイプが
ループエンド
他3つの穴にひっかけるタイプが
ボールエンド
となります
ご自身のバイオリンはどちらか確認してから購入しましょう。
弦の交換方法
弦を交換する際にいくつか注意点があります。
・一本ずつ張り替える(G.A.D.Eの順)
一気に張り替えると駒が倒れてしまいます
・ペグを回す方向に気をつける
誤って逆方向に回してしまうと弦が切れたり損壊の原因となります
・駒がバイオリンに対して直角に立っているか確認する
弦に引っ張られ、駒が指板側に傾いていないか確認しましょう
放っておくと駒が変形し、買い替えが必要になります
ペグがうまく止まらない時はペグコンポジションを塗り、押しながら回すと止まりやすくなります
こちらの動画でわかりやすく弦の交換方法を紹介しているので参考にしてみてください。
予備の弦を用意しておくと◎
予備の弦を1セット用意しておくことをおすすめします。
発表会当日に弦が切れてしまった
弦を買いに行くまで練習ができない
といったトラブルを回避できます。
弓の毛替えの目安
弓の毛替えの目安は
・毛が切れやすい
・黄色や黒色に変色している
・弾いている時に滑る
これらのどれかに当てはまる場合は毛替えが必要です。
弦同様、弓の毛は替えてから数日後が1番いい音が出るので発表会など演奏する1週間前に替えるのがおすすめです。
弓の毛替えは楽器屋さんへ
弓の毛替えは自分ではできません。楽器店や弦楽器工房へ持っていき交換してもらいます。料金はおおよそ5、6,000円〜です。ほとんどのお店は予約制なので、事前に電話などで確認してから行きましょう。
毛替え後の注意
毛替えをした後はいつもよりしっかり目に松脂を塗りましょう。松脂が付いていない状態では音は出ないので注意しましょう。
楽天roomにおすすめの弦等を掲載していますので、参考にしてください♪
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